粗筋

時は江戸時代、まだ日本が藩制を取っていた頃・・・・・・・

山岡藩という藩がありました。山岡藩は、優れた武士たちが衣食住を共にしながら武道の腕を磨く、稽古宿というもので、力を強めてきました。

そこに加藤なずなという女剣客がいました。  彼女は幼い頃、体が弱く、病気がちでした。
そんな彼女に両親は、丈夫な体をと思い、近所の門倉道場に通わせました。
すると、彼女はみるみるうちに上達し、剣の道を極め、とうとう大和一心流免許皆伝に至るまでに。
いつしか彼女の目標は、丈夫になることではなく、剣の道で生きていくことになっていったのです。

 大望を胸に抱きながらも、ただ道場に通い続けるだけだった彼女。
ところが、藩主様に呼ばれた師匠の代わり道場を任されたある日から、彼女の人生は大きく動き始め…………。

果たして女が剣の道で活躍することはできるのでしょうか?